外国語の学習、自分の現在の言語レベルはどれくらい?
こんにちは、こんばんは。もりすです。
最近は私、タイ滞在記やタイ語学習について書くことが増えてきました。
というのも、タイ語学習が今のところ予定通り進んでおりまして、ちょっとうれしいからでしょうね。
もちろんまだまだできないことばかりですが、タイ語の音に慣れてきて、タイ人の話の4割くらいが分かるようになってきております。
そうそう、この4割という割合。
喜んでいい割合なのだろうか。
どうやって計測したんだろう。
哲学的な人は次のように言うかもしれません。
「客観的な情報によって割り出せる割合など決してないのだから、そんなことを考えることこそ愚行である」。
皆さまはどう思いますか。
私としては、言語を学習するにあたって大事なことのひとつが、自分の言語レベルを知ることだと思います。
自分の言語レベルを知るって、単純に、やる気に関わってくる!
というわけで今回は、外国語の学習において、自分の言語レベルを考えることを書いてみたいと思います。
どれぐらいの割合の理解度を言語レベルの目標にすればいい?
先ほど、現在の私のタイ語の理解度を4割程度と書きました。
この言語理解の割合を計測するうえで大事なのは2つ、①目標とする割合と、②割合測定の基準かなと思います。
ここでひとつ、私が大事にしているのは、目標とする割合が先であることです。
言語学習について言えば、目標があって初めて基準が生まれます。
例えば、日本の義務教育で英語を一生懸命勉強している生徒に、アメリカのホームドラマを見せて、「英語をどれくらいの割合で理解できますか」と聞けば、答えはおそらく「いやぁ1割っすね」とか「半分くらいですね」とかでしょう。「半分くらいですね」という生徒に、「では何割聞き取れるようになりたいですか」と聞けば、そもそもどれぐらい聞き取れればいいのか目標がわかっていない可能性はないでしょうか。
つまり、100%聞き取れることを10割の理解だと思ってしまっているのです。
もしかすると、初めて外国語を本気で学ぶ方は、この考え方をしてしまうかもしれません。
でも、どうでしょうか。
100%聞き取れる人なんているのでしょうか。
もちろん、通訳者を目指すとか専門職ならば、100%を目指すのかもしれません。
でも仕事で外国語を使いたいとか、旅行で外国語を使いたいとか、プロレベルを求めていなければ、100%聞き取れる必要はないと思います。
10割聞き取れることを目指さない!
この考え方は、やる気に大きくかかわると思います。
・では、言語は何割聞き取れれば十分に理解できるでしょうか。
私の中国語の学習経験からすれば、8割です。
何かの研究結果があるわけではありません。
でも8割を目指すことがおすすめです。
・では少し質問を変えて、言語は何割聞き取れれば基本的に理解できるでしょうか。
これも個人的な学習経験ですが、6割です。
6割分かれば、わからない単語が絞られてきます。
学習も当然容易になってきます。
ですから6割は途中地点として目指したい割合です。
10割ではなく、6割、8割を目指していく。
これが、外国語学習のやる気を保ち、上達を続けるモチベーションになると思います!
自分の言語レベルの割合測定の基準は?
8割、6割を目指すことを考えれば、言語レベル測定の基準も見えてきます。
相手の話を問題なく聞き取れる……8割
相手の話を基本的に聞き取れる……6割
私が言う「基本的に」というのは、「聞き返すべき単語を聞き分けて、相手にその言語で説明されれば理解できる状態」です。
「問題なく」というのは、「ある一定の状況が明示され、いくらかの会話が発生している場面でニュアンスを理解して状況を説明できる」です。ホームドラマなんかがそうですよね。人物関係とか、状況とか、前後の出来事とかいろいろ知ることができるわけで、ひとつの単語を知らなくても流れやニュアンスが理解できるはずです。
普段の生活でも、人間関係や前後の出来事があるわけで、「この人の言うこの単語のニュアンスは」とかいろいろありますよね。口癖も含まれます。
こう考えると、見ず知らずの人からの電話が言語学習の最大の難関じゃないかと思います。
では、私のタイ語の現状である4割はどんな基準でしょう。
1割からざっくり並べて書きますね。
発音の仕組みを理解する……1割
数字や基本フレーズなどを覚えて使える……2割
相手がその言語を使ってしばらく会話してくれる……4割
数字を覚えたくらいの2割では、会話が全く弾みません。
でも自分の言いたいことをこつこつ覚えていく段階ですね。
2割のころに、徐々に自分の聞きたい質問や、自分の意思を伝えることができるようになっていきます。
そしてこつこつと学習を続けると、いつのまにか、相手の話の要点がつかめるようになってきます。要点がつかめると、その要点を繰り返して口に出し、相槌が打てるようになります。すると、相手も会話を続けてくれます。
これが4割です。
相手がその言語で会話を続けてくれる。
笑顔で話してくれる。
これはとてもうれしいことですし、学習開始時期は4割を目標にするといいと思います。
1割だって立派、2割だって立派、4割だって立派……
まとめます。
今回紹介した言語レベルの話は、やる気に役立ちます。
また、発音から始まる、言語学習の正しい順番も思い浮かべやすくなります。
2割まで達成したかどうかは、Google翻訳に話しかけて試すと、自分の発音が正しいか、構文が正しく翻訳されるか、確かめられると思います。特に大事なのは発音ですね。構文は翻訳が間違っていることもありますし、実際に会話で使う時は通じることも多々ありますから。
4割を達成したかどうかは、やっぱり旅行が一番ですね。
近くにその言語を話す人がいればベストですけど、そんな環境はなかなかないですよね。
言語は使ってみて本当の価値が生まれるので、使う機会を何とか見いだしたいですね。
ちなみに私は、意識的に中国語を使っています。オンラインで中国人に日本語を教えていますし、タイでも中国人を見つけては中国語で会話しています。日本にいる時も、街で見つけては話しかけて練習しました。あ、それとドラマや映画も結構役に立ちますよ!
今はタイ語をもちろん毎日使っています。相手が当たり前のようにタイ語で会話を続けてくれたら、とてもうれしくなります。と同時に、相手の会話スピードが上がるので、学習へのモチベーションも上がります。
では、皆さんの現在学習中の外国語の言語レベルはどれくらいでしょうか。
1割だとしても立派!
4割だとしても立派!
外国語を学習しているみんな立派です!
読んでくださりありがとうございました!