日本語教師もりす

タイのチェンマイ在住の日本人のブログです。日本語教師をしています。

独学で日本語教育能力検定試験に合格するには

皆さま、こんにちは。

チェンマイ日本語教師をしている、もりすです。

早速ですが、「外国で暮らしてみたい。でも仕事はどうしたらいいんだろう」と思っている方もいるかもしれません。

そうであれば、日本語教師の仕事を考えてみるのはどうでしょうか。

特に便利なのは、オンラインの日本語教師の仕事です。インターネットさえあれば、どこの国でも仕事ができます。時間の束縛もさほど強くありません。

日本語教師の収入は、日本では少なく感じても、物価の安い国においては悪くないほうだと思います。

何かを教えるための教育をすでに受けたことがある方には、日本語教師の仕事、とてもおすすめです。

でも、「大学出てないから無理だろう」とか「外国語が出来ないから無理だろう」とか心配な方もいるかもしれません。

それで今回は、独学で日本語教育能力検定試験に合格するコツをご紹介したいと思います。

というのも、日本語教師になるためには、主に3つの方法があります。

1. 大学で日本語教育課程を主専攻もしくは副専攻する

2. 日本語教師養成講座を420時間修了する

3. 日本語教育能力検定試験に合格する

一番と二番の方法は、かなりの時間と出費がかさみますよね。例えば、日本語教師養成講座を受講するには約60万円掛かります。中には、かなり安いコースが宣伝されていたりしますが、お気をつけください。偽物コースで、公式な認定を受けていない学校もあります。

そうすると、三番目の方法、つまり日本語教育能力検定試験は、最短最安の方法と言えます。

日本語教育能力検定試験に合格さえすれば、大学卒業や外国語能力は基本的に必要ありません。オンライン日本語教師の場合は特にそうです。(ただし、大学などの公的機関で日本語を教える場合は大学の学位が必要になったりします。)

では具体的に、どれくらいの期間、どれほどのお金を掛ければ、日本語教育能力検定試験に合格できるのでしょうか。(私は2017年に日本語教育能力検定試験に独学で合格することができたので、少しばかり皆さまの参考にしていただければと思います。)f:id:morris-is-japanese-teacher:20180909104336j:plain

いつから日本語教育能力検定試験に向けて勉強を始めるか 

まずは、日本語教育能力検定試験の時期と問題内容について、調査、概観することをおすすめします。

ざっとまとめると、試験時期は10月頃(申込みは夏の間に)、問題内容は多岐にわたると言えますね。詳しくは公式サイトJEES 日本語教育能力検定試験ホームをご覧ください。試験問題例を見ると試験のイメージがわきやすいと思います。

さて、10月頃に試験があることを考えると、準備はいつからするでしょうか。

私の場合は6月から始めました。1日に平均して45分くらいの勉強時間だったと思います。もちろん試験が近づくにつれ、勉強時間は増やす必要があります。しかし、それまではいつも通りに仕事をし、エンタメを楽しみ、ほかの人と同じような生活をしながら過ごせます。

「6月じゃ遅い!」と思う方もいるかもしれません。確かに、試験対策は早いに越したことはないと思いますが、実のところ、5か月あれば十分だとも思います。というのも、大事なのは2つだけ、すなわち、試験前の追い込みと、それに至る過程です。

試験前の追い込みとは何でしょうか。学生時代、皆さまも経験されたと思いますが、テスト前に年号や人名などを見直しますよね。あれが、追い込みです。語呂を思い出したりとか、覚えにくい漢字を書いたりとか、年表を見直したりとかするはずです。逆に、テスト前ぎりぎりに、小説を読んで国語力を着けようなんて人はいないですよね。

では、試験に至る過程における勉強とは何でしょうか。それは、全体的な知識をつかむことです。試験範囲全体の浅い知識を身に着けます。忘れてもいいから、とにかく知識を取り込みます。2回目、3回目の勉強のための土台を作るのです。そして、「あ、この言葉、前出てきたな」というきっかけをたくさん作ります。すると、だんだん自分の得意な分野が増えていき、同時に、自分の苦手な分野が見えてきます。

ここまでの内容で、日本語教育能力検定試験に合格するためにどんな教材が必要なのかも、自ずと分かってくると思います。

それで次は、教材を購入するステップにうつりましょう。ここからが費用に関わる内容です。

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どれほどの費用で日本語教育能力検定試験に合格できるか 

① 試験対策にあたって、まずは基本知識を取り入れることをおすすめします。

例えば、日本語教育能力検定試験に合格するための基礎知識50といった本があります。少し大きめの古本屋に行くと、安く手に入ったりします。

 

最初は、この本の内容を暗記する必要はありません。日本語とは何か、言語教育とは何か、心理学や文化がどう関係しているのか、など考えながらじっくり読むだけで大丈夫です。気になる単語は、黄色マーカーで線を引いておきましょう。

 

② 次に、過去問題集を使って、問題形式に慣れていきましょう。

例えば、日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 合格問題集 第2版といった本があります。

 

全く分からなくても、真剣に悩んで問題を解きましょう。ここでの学習イメージは、脳のトレーニンです。学生さんの場合はテストに慣れているかもしれませんが、社会人の場合はテスト形式に頭が慣れていないはずだからです。

例えば、けがをして実戦から離れたスポーツ選手のことを考えてみましょう。けがを治せば、すぐに元のパフォーマンスに戻れるでしょうか。いいえ、個人練習に加え、実戦の感覚を取り戻さなければなりませんね。

同じように、試験対策に関連して大事なのは、試験問題に慣れることです。知識があれば解けるわけではありません。実戦の感覚が必要です。テスト問題を考え続けるスタミナも必要です。

それで、早くから問題集に取り組むことが大事です。解答を間違えてもかまいません。いえ、きっとそもそも、問題の意味も用語の意味も分からない体験があるでしょう。でもその体験が大切なのです。それが実戦感覚です。だんだんと、分からなくても焦らなくなっていきます。以前の自分と今の自分の違いにも気づきやすくなります。

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③ 問題集をある程度勉強し続けていると、飽きてくるはずです。そうなったら同時進行で、全体的な知識を読み始めましょう。

例えば、日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版があります。

 

問題集に先に取り組み始めますが、いずれこちらの知識系の本を読むペースが早くなっていって、問題集を追い越すと思います。私の場合そうでした。問題集があまりにも難しいので、知識の必要性を感じるんですね。これは良いことだと思います。自分の知識不足を感じることから、深い思考や真剣な学習が生まれます。

 

④ もう一度、問題集に挑戦しましょう。②と同じ本で構いません。2回目ですから満点を目指したいところですが、たぶん満点にはならないと思います。解答の解説をよく読み、選択肢全体について理解を深めましょう。

 

⑤ 全体的な知識を見直しましょう。③の本で構いません。この段階では、学習した後に本を閉じて説明できるように頭を鍛えます。

 

⑥ ①の本を簡単に復習しましょう。とても簡単に思えるに違いありません。そうであれば、合格の可能性が高いと思います。

 

⑦ いよいよ本番モードです。平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験問題」などを使って、本番のイメージをつかみましょう。時間を図り、持ち物を準備し、環境本番さながらにしましょう。

 

 

⑧ テスト直前までは、ひたすら③の日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版を読んで細かな知識の完全性を高めましょう。

 

【まとめ】そうすると、買う本は4冊だけです。実際に私はこれだけしか買いませんでした。合格のための知識としては、これで十分です。この4冊を使って知識を取り入れるだけでなく、実戦のイメージを作り、スタミナと精神力を鍛えましょう。そうすると、費用はいくらになるでしょうか。試験費用と書籍費用を合わせて2万円ほどで、独学で日本語教育能力検定試験に合格できます!