日本語教師もりす

オンライン日本語教師のブログです。夫婦で、大好きな沖縄に暮らしています。中国語・英語・タイ語が話せます。

中国語(北京語)の学習法2

チェンマイ在住の日本語教師もりすです。

今回も、中国語学習について情報をシェアしたいと思います。

中国語の学習を続けて、2か月ほど経過してきたなら、どんなことを意識するといいでしょうか。

2か月までの学習法をまだご覧になっていない方は、下記のリンク記事をお読みいただければ幸いです。

morris-is-japanese-teacher.hatenablog.com

中国語は漢字と音を結び合わせて覚えるべし

国語学習3か月目に入ってくると、簡単な会話練習を行い始めることができると思います。

例えば、以下のような文ですね。

你家有几口人? 我家有四口人。是爸爸,妈妈,哥哥,我。

ここで大事なのは、漢字を見て、正しいピンインを思い浮かべて発音できるようになることです。

では、漢字を見て、正しいピンインを思い浮かべて発音する、とはいったいどういう意味でしょうか。

  1. ピンインを使って音を発音すること 
  2. ずっとピンインを見て読むのではなく、漢字を見て読む練習をする
  3. 教科書を閉じ、頭の中に漢字を浮かべながら会話練習をする

1.ピンインを使って音を発音すること 

前の記事でも書いていますが、決してカタカナを書いてはいけません

ピンインをしっかり覚え、ピンインに頼って発音しましょう。

私の周りにはたくさん中国語学習者がいまして、そうした方々を見ていて発見した、ピンインがおぼろげな場合によくありがちなミスをご紹介しますね。

①母音eができない

これは日本人に特にありがちな傾向です。日本語にはない音なので、しっかりと覚えるまで何度も何度も練習しなければなりません。イメージとしては、音を体の後ろに出していくようなイメージです。後頭部に音を抜いていく感じです。

②nとngが区別できない

韓国人はこの区別を得意にしますが、日本人は苦手です。nの時にしっかり舌を上の歯と下の歯ではさむようにしましょう。

③yanとyangなどで正しい音を即座に出せない

一部のピンインの組み合わせは、gがあるかないかで音全体が大きく変わります。時々、こうした知識があいまいなまま学習を続けてしまい、いつまでたっても基本語彙を正しく発音できない日本人学習者がいます。

④zhiやchiやshiやriをマスターする

この4種類はカタカナでは表現できません。ざっくりと日本語で教えている先生や、カタカナ表記をしている本もありますが、ピンインで覚えましょう。舌の位置を徹底して固定する練習が必要です。中国語で「日本人」をどう発音するかを聞けば、どの程度しっかり練習したかがわかります。

2.ずっとピンインを見て読むのではなく、漢字を見て読む練習をする

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ピンインの発音がしっかりできるようになったなら、ピンインの発音を漢字を見て思い浮かべられるようにしましょう。 

中国語の良いところは、ひとつの漢字に対して多くの場合ひとつの読み方しかありません。

例えば、你と来たら、niだけです。毎回同じです。

しかも中国語は表意文字ですから、文字を思い浮かべさえすれば、意味が浮かんできます。

英語はそれと異なり、表音文字ですよね。

これは日本人にとって相当なメリットです!

例をあげましょう。

I came to school now. 

英語を学んだことのない日本人にとって、これを見て状況はなかなか浮かんできにくいものです。あくまで、音を表すアルファベットが並んでいるだけだからです。声に出して読めば、単語に命が吹き込まれますが、文字としてはあくまで読み方を表現しているといえます。

日本語で言えば、こうなります。表音のため、わざとひらがなにしますね。

わたしは いま がっこう に きました。 

読むのは簡単ですが、意味が入ってくるのには少し時間を要するのがお分かりいただけるでしょうか。表音文字の羅列の文章は、たとえ日本語であっても疲れるのです。もちろん長い間英語を学習しますと、語群をまとまりでとらえることができるのでストレスは軽減されてきます。

一方、中国語はどうでしょうか。 

 我现在来了学校。 

音の情報はなく、代わりに意味だけが頭に入ってくるのがお分かりいただけますか。「我」「現在」「来」「学校」、意味は大方つかめると思います。

ですから、中国語の場合、もし漢字の読みを覚えることさえできれば、意味はほとんど覚えたも同然と言えるのです!

それでぜひ、ピンインで音を覚え、漢字を見たらそのピンインが浮かぶような学習を心がけましょう。

3.教科書を閉じ、頭の中に漢字を浮かべながら会話練習をする

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もうひとつ、大事なのが、文字を見なくても中国語を話せるようになることです。

いつも教科書を見て中国語を読む習慣を持っていると、頭の中に中国語を浮かべる力が付きません。

それで授業の前によく予習しておいて、先生と話す時には教科書を見ないで話せるようにすると格段に上達します。

すべての文章というわけにはいきませんが、覚えたい言い回しはぜひ暗記するようにしましょう。暗記する時、頭の中には漢字を浮かべ、口にはピンインを覚えさせます。

この方法を続けると、半年もたてば、ストレスフリーで簡単な中国語会話を行うことができます。

さて次回は、声調(四声)について少し書いてみようと思います。声調について、特に日本人にありがちなミスをシェアしたいと思います!

長い文章読んでくださってありがとうございました。

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