日本語教師もりす

オンライン日本語教師のブログです。夫婦で、大好きな沖縄に暮らしています。中国語・英語・タイ語が話せます。

タイ語の文法を順番に考えていくシリーズその4

皆さんこんにちは、日本語教師をしているもりすです。

タイ語文法シリーズで、タイ語の文法をここまで肯定文、否定文、疑問文と順番に覚えてきましたね。

今回、シリーズその4では、「~は~する」、「~は~を~する」の言い方を考えます。

これもまた、会話をする時に大変よく使う文型だと思います。

しかも、中国語を学習している人など、どの言語を勉強している人でも少し役に立つ文法の考え方をご紹介します。

「〜は〜する」「~は~をする」 

タイ語文法分析第四回は、「~は~する」「~は~を~する」の文です。

基本的なことですが、タイ語はSV、すなわち主語述語の順番で文を作ります。

ฝน ตก

雨が降る。

直訳すると「雨、降る」の順です。

そして、タイ語はSVOすなわち主語述語目的語が、英語や中国語と同じ語順になります。

ฉัน ดู ทีวี

テレビを見る。(女性)

直訳すると「私、見る、テレビ」という語順です。

SVOの語順が基本になるので、覚えやすいと思います。

เขา ไป โตเกียว

あの人は東京へ行く。

直訳すると「あの人、行く、東京」という語順です。

ほかの言い方をすると、これは「動作主」「動作」「動作の対象」の順番と言えますね。

このイメージを使うと、言語を覚えやすくなると思います。

では、「私はタイ語を勉強する」は、どんな語順になるでしょうか。

まず動作主ですから「私」ですね。そして動作ですから「勉強する」です。最後に動作の対象の「タイ語」となります。

日本語の助詞を考えすぎずに、シンプルに「動作主」「動作」「動作の対象」の順に並べるイメージが良いと思います。

ผม เรียน ภาษาไทย

タイ語を勉強する。(男性)

このイメージは中国語学習にも当てはまります。

私は中国人に日本語を教えているのですが、中国人が日本語を学習する際に悩むのは日本語の助詞です。そもそも日本語ほど助詞が複雑で曖昧な言語は、世界にも稀ではないでしょうか。

もしかすると、皆さんも、ある中国人が「わたし(は)中国(に)帰りたい」のように、助詞を抜いて話しているのを聞いたことがあるかもしれません。

逆に言うと、日本人が外国語を学ぶ際に大切なのは、日本語の助詞を使ってイメージ“しない”ことなのです。

自分の言いたい「動作主」「動作」「動作の対象」は何だろうと考えて、それを順番に並べて表現することが外国語習得の近道です。

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ここまでで、SVOの文型、「~は~する」「~は~を~する」を学びました。

しかしながら、会話では動作がいつのことなのかを提示するのも大事ですよね。過去の話なのか、今の話なのか、将来の話なのか、時間をはっきりさせるとコミュニケーションが充実しますね。それで、次回シリーズその5では、過去、現在、将来の表現法を考えましょう。

読んでくださり、ありがとうございました(´・ω・`)

2020年8月追記: 最近インスタ始めました。タイ語についても、少しずつインスタでご紹介していこうと思っています。下記をクリックして、フォローしていただけたらうれしいです!

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